手術の流れ
当院では、人工関節の手術をメインに、年間400例以上(当日退院の簡単な処置を含めると500例以上)の手術を行っています。
手術~退院までの流れ
- 診察
- 手術日決定
- 術前検査
- 入院・手術
- リハビリ(手術によっては必要ありません)
- 退院 または転院
- 定期診察・リハビリ通院
1.診察
手術の種類を決定するためには、まずMRIの検査が必要です。
手術には種類があるため、患者様が目指す事や、なりたい状態をお尋ねしながら、最も適した手術を提案しています。
自分ではどの手術が良いか分からない、という声もあるため、不安が取り除かれるまで医師が丁寧に説明いたします。
2.手術日決定
手術日程は、基本的に患者様の希望をお尋ねし、毎週水曜の午後、第1・3・5土曜に手術を行っています。
手術日が決まったら、手術までに必要な検査や、手術当日までの流れを看護師より説明させていただきます。
3.術前検査
・糖尿病など、隠れた病気がないかの血液検査や心電図検査を受けていただきます。
・手術に重大なリスクをもたらす素因があることが分かれば手術は延期となります。
・高齢の方は、麻酔がかけられるかの心臓や肺の検査のため、連携している病院へ受診をしていただくことがあります。
・かかりつけの内科がある場合は、当院の紹介状を持って事前に受診していただき、手術にリスクがないかも相談していただきます。退院までお薬などが切れないよう処方をしてもらってください。
・定期的な歯科受診をしていない場合は、細菌感染予防のため、歯科受診が必要になります。(総入れ歯の方は必要ありません)
4.入院・手術
基本的には前日入院していただき、前日の夜から絶食となります。
腰の手術や膝、足の手術の場合、付き添いの方が必要になる場合があります。
ナースコールを押したり、スタッフを呼んだりする程度のお手伝いをしていただきます。
清拭(体を拭く)やトイレの手伝いはスタッフが行います。
5.リハビリ
当院で手術を受けられる方は、翌日より自分で歩いたり動けたりする方がほとんどです。
手術によってはリハビリが必要なため、退院日まで、機械を使用したり理学療法士とマンツーマンでのリハビリを受けていただきます。
退院後もリハビリが必要な場合があります。リハビリの指示がある場合は最初にしっかりしておくことが今後にとってとても大事です。最低でも1wに1回程度のリハビリ通院を進めています。
6.退院・転院
当院で手術を受けられる方は、ほとんどが10日~2週間で退院となります。
当院では長期入院が難しいため、離島の方や、自宅での生活が不安で長く入院を希望される方は、連携するリハビリ可能な病院へ転院も可能です。
7.定期診察・リハビリ通院
術後はそれっきりで終了ではなく、創部の傷のチェック、レントゲンや採血が必要になる場合がほとんどです。
人工関節手術後の方は、最初の1か月は1週間ごと、その後は2か月後、3か月後、4か月後、6か月後、1年後、1年半、必要に応じて2年後、3年後・・・と定期診察を受けていただきます。
痛みがなくなったからと定期診察を中断する患者様もいますが、自分でも気づかない間に状態が悪化し、再手術になる場合もあります。せっかく手術までされたのですから、良い状態が保てるよう定期診察は必ず受けていただきたいです。
骨折後の手術の方も、骨がかたまるまでは定期的なレントゲンが必要になります。骨がズレたりすれば後遺症が残ったりするリスクもあるため、医師が治ったと判断するまでは定期診察を受けましょう。